意外と奥が深い「アンパンマン」 やなせたかし氏の思想・哲学
やなせたかし氏原作の『アンパンマン』、自分が子供の頃から既に大人気のアニメキャラクターで、今でも子供に絶大な人気がありますね。
子供向けのアニメというイメージがあるので、自分も最近まで全然興味が無かったのですが、やなせ氏がアンパンマンに込める思想・哲学に、とても奥が深いものがあることを最近知りました。
そこで、今回はやなせ氏がアンパンマンで表現している事について、自分の考えを含めてまとめてみました。
まず、やなせ氏自身の生い立ちから、正義に対する考え方について・・・
1919年に東京で生まれたやなせ氏は、1941年に徴兵され中国人・中国兵向けのプロパガンダ宣伝ビラの製作を担当し、その戦争の中でいかに「正義」と言うものが作り物で信用に値しないものかを痛烈に感じたようです。
また、従軍中の食糧不足による空腹を経験し「人生で一番つらいことは食べられないこと」という考えから、「空腹で困っている人に食べ物を与えるヒーロー」という今までにないヒーロー「アンパンマン」を作るに至りました。
アンパンマンの代表的なシーンとして、「僕の顔をお食べ」とあんぱんで作られた顔をちぎって差し出すシーンがあります。
アンパンマン自身、実は顔の一部を与えてしまうと戦う力が落ちてしまうのですが、それでも「目の前の人を見捨てない」ながら、毅然として「どんな敵が相手でも戦いを放棄しない」という正義像が伺えます。
主題歌「アンパンマンマーチ」の「愛と勇気だけが友達さ」という誤解を生みそうな歌詞についても、正義のために自分一人で戦う決意が込められているそうです。
以外と奥が深い「アンパンマン」。
次に見るときは印象が大分違いますよ。
余談ですが、火星と木星の間に「アンパンマン」と命名された小惑星があるようです。
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