皆さんは「eSIM」をご存じでしょうか？スマートフォンは非常に普及しておりほとんどの人が持っているので、SIM自体は知っている人が多いと思います。スマホに搭載されている小さいカードのことで、識別番号、電話番号、メールアドレスといった情報が含まれているものです。SIMを普段から意識して使っている人はいないと思いますが、少なくとも大体の人が見たことがあるはずです。スマホの機種変更をする際に、古いスマホから新しいスマホへ小さいチップを入れ替えますよね？あれがSIMです。eSIMとは、そのSIMの種類の一つになっています。日本では韓国旅行などでeSIMを活用している人が多いみたいです。現在は特に海外旅行に安全で快適な通信環境を持ちたいというニーズは高いようですが、今後はそれ以外の用途でも利用者は増えていくことが予想されます。
eSIMとはどんなもの？
eSIMとは、embedded Subscriber Identity Moduleの略で、スマホ本体と一体となっているSIMのことです。従来のSIMとは異なり、スマホに取り出して使うものでは無く、最初からスマホに組み込まれています。余談ですが、eSIMが出てきてから従来のSIMは「物理SIM」と呼ばれるようになりました。物理SIMと比較すると利便性が高くなっています。
eSIMのメリットは？
eSIMは従来の通信と比較するとメリットが数多くあります。たとえば、従来のSIMと比べると面倒な手作業でのSIMの入れ替えが不要です。インストールも容易で契約した後ですぐに使えるようになります。基本的には利用申し込みをした当日に利用可能になります。また、ポケットWiFiと比較すると端末の持ち運び面で利点があります。eSIMはスマホに搭載されたものであるためスマホだけで通信可能ですが、ポケットWiFiの場合はスマホに加えWiFi端末を持ち歩く必要があります。そして、フリーWiFiと比較するとセキュリティ面、速度面で優れています。フリーWiFiは暗号化されていないものも多く、第三者に通信内容が盗聴されることがあります。不特定の人がフリーWiFiに接続するため通信速度面でもeSIMに分があります。
eSIMを使う上での注意点
eSIMを利用したい場合は、利用できる端末であるかどうか確認することがポイントです。
まず、対応している機種であるかどうか確認しましょう。古い機種だとeSIMには対応していない可能性があります。たとえば、iPhoneであればXS以降はeSIMに対応しています。Andriodなどその他の端末も対応しているものとそうでないものがあるため確認しましょう。
また、eSIMを利用するにはSIMロック（特定の通信業者のサービスしか利用できない状態）が解除されている必要があります。購入時であればその際に解除可能です。また、SIMロックされていても店頭に持っていけば解除してもらうことができます。
eSIMは行政側が普及させようとしていることから、今後eSIMが活用できない端末は基本的に無くなっていくとは思います。ただし、現時点ではeSIMに対応していない製品もあるため新規購入の際などは必ず確認しましょう。
まとめ
今回はeSIMについて説明してみました。今後は物理SIMよりeSIMが普及していくことが予想されます。米国ではeSIMの利用を前提としたスマホ（SIMカードを挿入する口が無いスマホ）がすでに販売されており、今後日本でもeSIM専用スマホが販売されていく可能性が高いです。興味があれば一度使ってみましょう。
おすすめのeSIMとしては、たとえばHolaflyが挙げられます。海外旅行の際などに試しに活用してみるといいでしょう。アメリカ、ヨーロッパの各国、中国、韓国など、日本人に人気の旅行先のほとんどで活用できます。料金プランは利用日数や旅行先の国によって変わりますが、大体1週間で5000円ぐらいとなっています。旅行先でホテルや観光地への順路を調べたりクラウドサービスの通訳を使う際に有効です。高速通信が可能であるためストレスがなく、旅行をより一層楽しむことができます。
